Posted on: 2018年3月21日 Posted by: まつを Comments: 0

 


いそいそと転職活動をしていました。

 

前職(と言ってもアルバイトの身分だったが)を辞め、都道府県サッカー協会で働けるよう紹介してもらえるかもという話も無くなり、実家に頭を下げて帰る羽目に。

フリーランスで食べてこうとライターの仕事をクラウドワークスで受注してみたものの、単価が低すぎて稼ぐのは難しいぃ…。

ホビー・エンタメ系の記事は2000字以上を10記事で5000円。あるいは金融系だと、需要の多さから3000字以上の1記事が1000円など。

時給換算するとかなりの買い叩かれっぷりです。

 

てなわけで、両親や周囲の目も気になり、(しぶしぶ?)転職活動を始めていました。

 

 

落ちに落ちる書類


この時点で、新卒の1年目で2社を退職。当たり前ですがほとんどの企業の書類選考に通りませんでした。

学生時代には考えられなかったことに、少し動揺しました。「あ、もう結構なところまで自分来たんだな」と。

なんとか60社ほど応募して、10社ほど書類が通りました。

1/6

低いですね~。

まあそれはいいとして。

 

 

偽りで面接を通過


昔から良い人、というか怒られないように立ち回るのが上手だった僕が、面接でその特性をいかんなく発揮しました。

10社中4つはキャンセルしましたが、残りは東京まで受けに行きました。

面接で言っていた主な内容は

  • 営業に興味があります!
  • テレアポでも飛び込みでも何でもやります!
  • 営業の仕事を通して成長したいです!
  • 営業の仕事を通して経験したいです!
  • 営業を通してコミュニケーション能力や企画提案力などを磨きたいです!
  • 営業プレイヤーとして経験を積んだ後、リーダーとしてマネジメントを学びたい!
  • そして将来は学んだ経験を活かしてサッカーの現場で働きたい!

と、最後以外すべて本心でも何でもない言い分を並べていたわけです。

結果は2つが1次面接落ち。ここはお堅い会社でしたので、恐らく性格テストと言っていることとの間に乖離があることに懸念を感じたのでしょう。当たり前ですよね。僕の口から出ていたことのほとんどが嘘でしたから。

2つは内定を頂きました。

問題はこの2つ、というか1つ。リクルートキャリアとリクルートジョブズの2つが最終面接まで進んでいました。

結果から言うと、2つとも落ちました。中でもリクルートキャリアの役員との最終面接は衝撃的なものでした。

 

 

某大企業役員との面接で欠点をあぶりだされる


雰囲気が他の面接とは異なり、緊張感のある張り詰めた空気の中での面接でした。

いつもの調子で上記の内容を述べていましたが、役員の眼光が鋭かったです。

で、一言「なんでサッカーの方に行かないの?」。

「いえ、サッカーに関するクラブチームやメーカーなどの求人にすべて応募しましたが、書類選考で落ちてしまいました。」

「コーチの仕事とかもあるんじゃないの?」

「コーチの仕事も確かにあります。現に高校の時の部活の先生に相談もしましたが、最初はアルバイトスタートになると言われました。アルバイトでやるのなら、企業で営業職に就いて様々な能力を伸ばす方が良いと考えました」

 

いや、違うよ。君は逃げているだけだ。

話を聞いて、君が本当にサッカーが好きなのがわかった。ただ、君は自分自身に嘘をついている。

家族が言うから、周りの人が言うから転職活動をしているんだろう?君は周りの目を気にして生きてきたんだろう?

確かに人当りも良いし、爽やかで笑顔も嫌みがない。コミュニケーション能力も特に問題ない。

人前で世間の言う「良い人」を演じていたんだろう?

君は周囲を利用して、自分の本当にやりたいことを諦める言い訳を探している。

本当はサッカーの道に行きたいのに、奨学金がーとか、周囲の人がーとか言って自分自身から逃げているんだよ。

違うか?

某大手企業の役員


「………」

何も言い返せませんでした。なぜならその通りなので。尋常じゃないほどの汗を掻きました。

「面接の結果は分かるよね。一応、受かった場合は一週間以内に連絡するということは伝えておきます。以上」

「ありがとうございました」

でこの面接は終わりました。

もちろん落ちましたが、結果以上に自分を見つめ直す良い機会になりました。

 

 

created by Rinker
¥1,571 (2023/05/29 08:30:47時点 楽天市場調べ-詳細)

 

 

高校の部活の恩師に再会


と言っても、実は2月初めにも会ったのですが、その時はサッカーの道はアルバイトスタートになると言われ、怖気づいてしまい先生の話を断りました。

そんな最低なことをしたにも関わらず、東京での最終面接から帰ってきてすぐに連絡を取り、そして昨日、再び先生にもう一度会いに行って頭を下げてきました。

「先生、やっぱり僕はサッカーがしたいです」と。

決してスラムダンクの三井を意識した訳ではありません。(笑)

本当に自然とこの言葉が出てきました。

「そうか、わかった。厳しい道だけど、やると決めたなら諦めるなよ」

との言葉を頂き、見習いとして働き口を紹介してもらうことになりました。

人を助けてくれるのは、結局は人なんだなと再認識しました。

 

 

いろいろあった2カ月でしたが


冷静に、『フットボール哲学ラボ』なんてブログを作るくらいなんだから指導者やれよ!と言われてしまえば正にその通りで。

でもなんていうか不思議なもので、しかるべき居場所に戻ってきたような気がします。

あとは真っすぐに進んでいくだけです。

たくさんのことから逃げて逃げて、そして逃げてきて最後に残ったのがサッカーでした。

今日の午前中、友人と朝銭湯を楽しんでいた時に、「まっちゃん(私)はサッカーのことならずっと続けていそうな画が浮かぶわ(笑)」と言われました。

自分でもそう思います。(笑)

遠回りした気もしますが、その回ってきた道でも得るものがたくさんあったので良しとしています。そう思うと、人生って楽しいな~なんて。

てなわけで、またブログ更新再開です。頑張りますよ~。