こんばんは。
昨日、久々に友人と飲みに行ったのですが、その友人と話していて気づいたことを書き記しておきたいと思います。
昨日会った友人は高校の同級生で、大学は別々でしたが高校の時に仲が良かったので、僕が北海道に帰省する時にタイミングが合えば一緒に飲みに行く仲でした。
ですが、友人が大学を退学してからしばらくは、友人もすぐに就職して仕事に追われていてなかなか会えずにいました。
昨年の春に2年ぶりに会うことができ、それからは数か月かに1度のペースで会っていました。
昨日もいつも通り話していると、就職して何年かして鬱になっていたことが判明。それが回復してきて外に出れるようになっていたのが、ちょうど去年自分が久々に会った時だったそうな。
ちょっと驚きつつも、マイナス思考なところがあった友人なので、なんとなく打つと言われても納得できたのが正直なところ。
鬱と言われると、君は弱いと言われているのと同じだと自分は思う。
ただ、それは決して悪いことではなく、むしろ第三者の医者という専門家からはっきりと指摘されることで、それは事実として自分で認識される。
ここで大事なのは、その事実を素直に受け入れることができるかどうか。
もし自分が鬱という事実を受け入れることができなければ、それは今の自分の弱さから目を背けてしまって、認識することを避けているのである。
それは、人としてのせっかくの成長機会を捨ててしまっていることに他ならない。
物事を一元論ではなく、二元論で考えなさいというようなことを、養老孟司氏の『バカの壁』という本には書いてありました。
大学の時にも一度読んではいますが、なんせ言い回しなどが難しく、その時は深く理解することができていませんでした。
今年改めて読み返しましたが、今回はすんなりと中身が頭に入ってきて自分の成長を感じることができたのも、1つ嬉しい変化でした。
で、この考え方を知ってからは自分の中で物事の捉え方が180度変わり、良い面には必ず悪い面が、逆に悪い面にも必ず良い面があるという物事の二面性を意識することができるようになりました。
となれば、鬱になってしまったという悪いことも、自分の弱さを客観的な立場からの目線で認識させてもらえた、なおかつこの友人にとっては、そのマイナスの事実を僕ともう一人の友人に恐れず打ち明けることができた。これは「私は弱い人間です」と表明したことに他ならない。
弱さを克服するためには、まずはその弱さを認識して受け入れなければならないと僕は思う。それがまずは第一歩で、次の一歩はその弱さを人に打ち明けることではないだろうか。
そこから新しいことやできないことにチャレンジして壁を乗り越え、成功体験を積んで自信をつけていくことで、少しづつ人間として強くなっていくものなのだ。
それが成長というプロセスに他ならない。
昨日話している時点では、友人はまだ自分に自信が持てない、新しいこと・環境に挑戦する勇気が出ないと言っていたけれど、その一歩を踏み出すことができれば一気に成長できる可能性を秘めていると感じた。
ただ、その一歩は誰かに後ろから押してもらうのではなく、自分で踏み出さなければ意味がない。外的要因によってではなく、自発的でなければたとえ1つ目を外的要因でクリアできても、また次の壁に当たった時に、また背中を押してくれる人を探して頼らなければいけなくなる。
自分の意志で変わりたい、変えたいと思う時の方が、人は大きく成長できると自分は思うのだ。
友人の一歩踏み出せる日が近く来ることを心から願って、昨日感じたことの記録としておく。